透かし・署名の安全な入れ方 — 著作権保護と再配布のバランス
透かし/署名は読みやすさと保護のバランスが難しいテーマです。主張が強すぎると作品性を損ね、弱すぎると切り抜きや再圧縮で消えます。 本稿は配布前提の実務に合わせ、最短で事故を減らすための“落とし所”をまとめます(※法的助言ではありません)。
要点(TL;DR)
- 可視透かしは低不透明+広い面積(タイル/帯/ベタ)。一点配置は切り抜きに弱い。
- 署名は余白内に小さく。読みやすさ優先、耐性は可視透かしで補う。
- 不可視透かしは補助(再エンコードで弱くなる前提)。
- 書き出しは WebP 80–85。ロゴ/UI多めは PNG も検討。
1. 実務フロー(最短)
- 公開サイズにリサイズ(/resize)。
- 透かしレイヤー:低不透明(15–30%)で広い面積に配置(帯/タイル)。
- 署名:余白/フチ内に小さく配置(URLや©表記は最小限)。
- 不可視透かし:必要なら併用(耐性は過信しない)。
- 書き出し:WebP 80–85(ロゴ/UIはPNG)。最終はSNS等で再圧縮後の見えを確認。
- EXIF/GPSは削除(/exif-strip)。
2. デザインの勘所(にじみと切り抜きに強く)
- 可視透かしは帯やグリッドで“広く薄く”。局所の高コントラストは避ける。
- 明度差/色相差を使って背景になじませる(にじみ対策)。
- 署名は縁から十分離す。1pxの線は太らせる(再圧縮で消えやすい)。
耐性のテスト
画像をWebP 80%/85%やJPEG 85%で再書き出して、可視性を確認。SNS投稿用はプラットフォームごとの再圧縮で最終チェック。
3. ケーススタディ
広告素材の流用で角の署名だけだった例では、切り抜きで簡単に消されました。帯状の可視透かしを追加して薄く敷き、署名は余白内に移動。 WebP 82%再圧縮でも可読性と保護の両立ができました。
4. よくある失敗(回避策)
- 隅の一点配置だけ → 簡単にトリミングされる。
- 不透明度が高すぎる → 作風を壊す。15–30%から開始。
- 不可視透かしのみ → 再圧縮で弱くなる。可視+不可視で併用。
5. FAQ
署名フォントは?
ブランドの本文フォントと揃えるか、判読性の高いサンセリフが無難。縮小で潰れない太さを確保します。
ロゴの色は?
背景に対して明度差を優先。白/黒の2種を用意して自動切り替えできると運用が安定します。
連絡先やURLは入れるべき?
SNSでの拡散を想定するなら小さく入れる価値があります。ただし主題を邪魔しない位置/サイズで。
6. 公開前チェックリスト
- 透かしは広く薄く敷いている(帯/タイル)。
- 署名は余白内で十分に内側。小さすぎず読める。
- WebP/JPEGの再圧縮でも可読性が保たれる。
- EXIF(GPS/向き)を削除済み(/exif-strip)。
7. まとめ:読みやすさ優先で“壊れにくく”
まず作品の読みやすさ、次に保護。広く薄い可視透かし+余白の署名という型を持てば、切り抜きや再圧縮に強い運用ができます。 画像の最終仕上げは /compressor と /compare で確認しましょう。