ALTテキスト完全ガイド — アクセシビリティ×SEOの両立
ALTは「画像が伝える意味」を文脈に合わせてテキスト化するミクロコピーです。アクセシビリティの根幹であると同時に、 Helpful Content の観点でも信頼できる説明は評価に直結します。 本稿は装飾/リンク/図表/スクショなど“よくある場面”別に実務テンプレを示し、NG例とチェックリストで仕上げます。
先に結論(迷ったら)
- 装飾は
alt=""
(空ALT)+aria-hidden
or CSS背景。 - リンク画像は「リンク先の目的」をALTに(例:「料金プランへ」)。
- 図表は結論をALT、詳細は
<figcaption>
や本文に。 - 長さの目安は40–120字。冗長語(「画像」「写真」「クリック」)は不要。
要点(TL;DR)
- ALTは文脈依存。同じ画像でもページ目的で内容が変わる。
- まず役割を分類(装飾/情報/機能)。装飾は
alt=""
。 - 固有名詞・数量・状態を優先。冗長語・キーワード詰め込みはNG。
- 図表は要約をALT、詳細はキャプションや本文で展開。
- 生成AIは下書きとして使い、必ず人が文脈で修正。
1. 画像の役割を決める(3分類)
- 装飾:雰囲気・余白目的。→
alt=""
(空)、もしくはCSS背景。 - 情報:内容理解に必要。→ 要点をALTに。図表は結論、UIは操作意味。
- 機能(リンク/ボタン):→ ALTはリンク先の目的を表す語に。
2. 書き方ルールとテンプレ
目安は40–120字。ページの目的に照らし“何が分かれば足りるか”を最短で書きます。 冗長な「画像」「写真」「クリック」は省略。固有名詞/数量/状態を優先します。
状況 | 良いALT(例) | 悪い例 |
---|---|---|
製品写真 | 黒の無線マウス。右利き用、USB-C充電。ホイールは金属、重量78g。 | 画像/マウス |
UI手順スクショ | 設定→画像→「自動変換を有効化」をオンにする画面。 | スクリーンショット |
リンク画像 | 料金プランへ/導入事例一覧へ | ボタン/クリック |
装飾 | alt="" (空ALT) | 飾り/背景の点 |
グラフ | 2024年Q4、WebP採用率が72%に上昇(詳細は本文表)。 | 棒グラフ/グラフ |
3. 実装レシピ(コピペOK)
A. 装飾画像(空ALT)
<img src="/img/deco.png" alt="" width="640" height="360" aria-hidden="true" decoding="async" />
B. リンク画像(目的をALTに)
<a href="/pricing"> <img src="/img/cta-pricing.png" alt="料金プランへ" width="320" height="96" /> </a>
C. 図表(ALT=要約、詳細はcaption)
<figure> <img src="/img/chart.avif" alt="2024年Q4、WebP採用率が72%に上昇" width="640" height="360" /> <figcaption>ソース: 自社調査(n=500)。年度推移は本文表を参照。</figcaption> </figure>
D. 複雑な図の長い説明(本文と関連付け)
<figure id="f1"> <img src="/img/flow.png" alt="処理フローの全体図(主要経路はA→B→C)" aria-describedby="f1d" width="640" height="360" /> <figcaption id="f1d">各工程の詳細は本文の手順1〜3を参照。</figcaption> </figure>
E. UIスクショ(操作の意味を)
<img src="/img/setting.png" alt="画像→“自動変換を有効化”をオンにする設定画面" width="960" height="640" />
CLSゼロの原則
4. よくあるNGと回避策
- 「画像/写真/クリック」とだけ書く → 文脈情報ゼロ。目的語を入れる。
- キーワード詰め込み → 不自然で逆効果。検索意図と可読性を優先。
- 装飾に説明を書く → スクリーンリーダーがノイズ化。装飾は
alt=""
。 - 長い数表をALTに全部入れる → 要約をALT、詳細は本文/表へ。
5. 生成AI時代のALT運用(半自動化)
- ファイル名・周辺見出し・キャプションから候補を生成し、人が短く整える。
- 禁則語:画像/写真/クリック/ボタン 等。固有名詞・数量・状態を入れる。
- 重複ALTは避ける。類似群はカテゴリー語+差分の型で運用。
6. 公開前チェック(10項目)
7. まとめ:ALTは“文脈→要点→最短の言葉”
ALTは万能のSEO魔法ではありませんが、文脈に合った要点を最短の言葉で伝えるほど、 アクセシビリティと検索の双方で“伝わる”ページになります。テンプレをチーム運用に落とし込み、 仕上げは /compressor と /compare で現物を確認しましょう。