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スクリーンショット撮影の整数スケール設計 — ピクセルパーフェクトでにじみを消す

UIスクリーンショットのにじみ/ぼやけは、DPR整数スケールの不一致、 clip座標の小数化、ブラウザズームの多用が主因です。本稿は「撮影→縮小→形式/品質→実装」の順で、 ピクセルパーフェクトを崩さずに最小容量へ寄せるテンプレートを示します。

関連
文字にじみの背景は 文字にじみ対策、 減色/ディザは PNG減色ガイド を参照。

1.5 落とし穴(ズーム/補間/clip)

要点(TL;DR)

2.5 実例:整数縮小の二段処理

2/3 などの難しい比率は、先に3/1拡大→1/2縮小で滑らかさを調整。

magick in.png -filter box -resize 300% -filter lanczos -resize 50% out.png

1. なぜ滲むのか(DPRとサブピクセルAA)

4.5 QA プロトコル(5分)

  1. 100%/150% の両方で 1px 枠と小文字の破綻がない
  2. 再ロード後も差分なし(無劣化保存)
  3. 最終用途の背景色上でもコントラスト十分

5. 計測メモ

文字/線の可読性は SSIM 等の画質指標だけでは評価しづらい。差分拡大や rater 2人以上の目視で最終判断。

2. 撮影テンプレ(整数スケール×整数座標)

  1. UI幅を測り、1x/2x等の整数倍撮影を決定。
  2. DPR/ビューポート/ズームのうち、DPR/レイアウト幅側で調整。
  3. clip座標・サイズを整数pxに揃える。
  4. 出力はPNG(必要に応じパレット減色)。

3. 書き出し→最小容量化

3.5 目視プレビューの流れ(崩れ検知)

  1. 100%と150%表示で白縁/リンギングの有無を確認。
  2. 1/2縮小→2倍拡大で細部のAA再サンプル劣化を疑似チェック。
  3. 問題が見えたら、撮影スケール→座標整数→縮小比の順に是正。
最短で直す
まずは撮影を整数スケールに固定。それでも改善しない場合のみ縮小比や形式に触れます。

4. 実装チェック(LCP/CLSを壊さない)

4.5 公開前チェック(5項目)

FAQ

FAQ(よくある質問)

1ズームで2xにすれば整数スケール?
ブラウザのページズームはレンダリング後の拡大でぼやけます。DPRやレイアウト幅側で2x相当にするのが安全です。
21px線が滲む原因は?
小数座標で描かれてサブピクセルAAが効いている可能性。座標/幅を整数に揃えると解消します。
3書き出し形式は?
文字/線主体はPNGパレット/ロスレスWebP、写真混在はWebP85%起点。容量と可読性で決定します。

まとめ:整数で固めれば“クッキリ”は再現できる

撮影から縮小、形式/品質、実装まで整数を意識すれば、読めるスクショを最小容量で安定供給できます。

Version: 2025-09-09 – 初版(整数スケール撮影テンプレ)。

gazou-compressor.jp 編集部

画像圧縮・変換・背景除去などの実践テクニックと、Webで“速く・軽く・崩さない”ためのノウハウを発信しています。

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